原因の1つに本を読む目的が定まっていないことがあります。名前を付けるなら「お散歩型読書」。目的地に確実に着くことよりも、その間の景色を楽しんだり、偶然出会った2つ3つの情報を収集するという読書なんです。
2007年、当時58歳だった藤原喜明さんは、痛めていた右ヒジの手術のついでに受けた検査で、偶然、胃がんを発見したといいます。がんはすでにステージ3まで進行し、医者からは「発見があと3カ月遅かったら死んでいた」という藤原さんですが、病院嫌いだったにもか ...